まなぼうや通信


ウオーキングを楽しむ! 鈴鹿山脈の峠を訪ねてC

鈴鹿山脈の南方、安楽峠から北方へと、数々の「峠」を紹介してきましたが、鞍掛峠を最後に4シリーズにわたる紹介を終わります。峠にまつわる歴史、伝承に興味をもち、県境尾根縦走路の峠から近くの山頂へ登ってみようと思って頂ければ幸いです。心身の健康維持、促進のためウオーキングに、峠歩きを加えることをお薦めします。

石榑峠 狭い道路幅で大型車は通行不能 



 八風街道(国道421号)の三重県と滋賀県の境にあります。峠には大きなコンクリート製のブロックがあり、大型車は通れません。三重県側は特に道幅が狭く、「酷(こく)道」と呼ばれたりして有名でした。
 今年3月26日に石榑トンネルが開通し、そのうち登山者が利用するだけになるでしょう。 
 南方へ(上写真左上の道)県境尾根縦走路を歩けば2時間30分ほどで三池岳、北方へ歩けば(写真中央の白いところ)2時間ほどで竜ヶ岳に行けます。

治田峠 茨川集落から三重県へ通う重要な峠であった



 竜ヶ岳と藤原岳の県境尾根縦走路の中間に位置する峠です。東方へ下りると北勢町新町の青川キャンプ場です。西方へ下りると茨川です。鈴鹿山脈の峠の中で、一番行き着くのに時間のかかる峠と言えるでしょう。
 茨川集落は昭和40年に廃村になり、今は登山路の分岐点になっています。茨川林道が開通し炭や木材を運ぶ能力が増え、付近の樹木を伐採し過ぎ生活が維持できなくなったことが廃村の主な原因と言われています。便利になったことが、逆に廃村につながったという皮肉な結果となっています。


白瀬峠 白船峠の別名があり登山道の分岐点



 藤原岳と御池岳を結ぶ県境尾根縦走路にあります。藤原町山口に登山口があり、2時間30分ほどで行けます。春5月にはカタクリやイワカガミが咲く静かな峠です。南西へ向かう道は真の谷を経て御池岳へ通じています。

カタクリ峠 御池岳に近いカタクリの咲く峠



 鞍掛峠へ行く途中に、コグルミ谷を経由して御池岳へ行く登山道があります。1時間ほどでカタクリ峠に着き、そこから1時間30分ほどで御池岳に行けます。
 南東の道は白瀬峠に通じています。カタクリが多く咲くところでしたが近年非常に減っています。


鞍掛峠 下にいなべ市と彦根市を結ぶ国道が貫通している

 鞍掛峠も登山道の分岐点です。南方の道は鈴北岳から御池岳へ、北方の道は三国岳から烏帽子岳へ通じています。西方の道は大君ヶ畑へ到ります。鞍掛トンネル駐車場から30分ほどで峠まで登れます。近くに焼尾山があり、春にはシャクナゲやカタクリがたくさん咲き、多くの人が訪れます。
 名称の由来は、858年(天安2年)惟喬(これたか)親王が藤原良房の追討を逃れる際、ここで馬の鞍を外して休憩をとらせたことにちなんで名づけられたと言われています。昔の峠の往来は主に三重県北部の住民が納骨の際に京都へ向かうために通った道、また彦根付近の住民が伊勢神宮へ参拝に通った道と言われます。

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