まなぼうや通信

   

      この道一筋 

 文芸人生を歩む 八木紀生さん 

 八木紀生さんが詩を主体とした、誰でも投稿できる月刊誌“詩り愛サロン”の発行を始めたのは、平成18年(2006年)。この2月で第93号になりました。
  “詩り愛サロン”という斬新なタイトルは、投稿者も読者も冊子を手にした“とき”から「知り合い」だと思っていただければ… と願って付けたものだそうです。


  八木さんは、小・中学生時代には図書室の本をすべて読んだそうです。夏目漱石、森 鴎外、北原白秋、芥川龍之介… 『本棚の本たちが「僕を読んで」「私を読んでよ」と催促するんですよ』と、照れくさそうに笑いました。
  八木さんは、自分でも創作活動を始めました。短詩形文学祭で市長賞に輝き、小説、創作童話などで優秀賞を受賞。八木さんのモットーは「わかる作品」で、意味難解な現代詩は極力排し、誰にでもわかる作品を心がけているとのことで、八木さんは、これを《詩ルネッサンス》と言っておられます。
“詩り愛サロン”への投稿者は、北は宮城県から、南は、なんと台湾まで(台湾には日本語に堪能な人が多い)。年齢も30代から90代まで。
  八木さんが仰るには、「『正しい日本語』『美しい日本語』を使ってほしい。新語や流行語は極力避ける。難しく感じるかもしれませんが、書くことを楽しんでもらえばいいのです。ですから、投稿作品が『没』になることはありません」とのことでした。
  八木さんの語り口は、一言一言、心の中で反芻(すう)した言葉を相手に与えるように優しく、穏やかでした。
  文芸の基本に忠実でありながら、常に新しい形の詩を追い求める八木さんは“詩り愛サロン”の編集から印刷、製本、発送まで誰の手も煩わさず、全部、自分一人で行っています。
  “詩り愛サロン”は今年中に100号を迎えます。八木さんは今、文芸作品ではないけれど、本居宣長全集を読み続けているそうです。
  『詩り愛サロン』への投稿は、下記宛に… ※ ハガキでも結構です。

問い合わせ先

八木紀生さん Tel. 090-1232-6465
〒510-0944 四日市市笹川八丁目16-110

 

編集後記

  立春が過ぎてから大雪に見舞われた今年の日本列島。寒波の居座りが私たちの生活をも凍えさせる日々となった。だが、自然の草花たちは春・夏に向けての営みを絶やしているわけではなかった。先日の積雪後、庭先に植えたあじさいの枝に若葉を見つけて目に見えないところでの生命の強さを再認識した。
  ところで本誌「まなぼうや通信」は創刊から30号となった。
 2005年2月に創刊されてから丸9年の歳月が流れている。この長い時間のなかで一人ひとりの市民記者が取材を通していろいろな体験や努力をし、「まなぼうや通信」の礎を冬越しをする草花たちのようにしっかりと築いて来ていただいたことがこの結実となった理由なのだろう。
  先輩記者さんたちやこの冊子に関わっていただいた方々にお礼を申し上げたい。
  ボランティア記者を始めて1年の新米からの贈ることば は「ありがとうございます」 「これからもよろしく」と…。  KN

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