まなぼうや通信

 

あなたも耳をすませてみませんか!
おとなのためのストーリーテリング! おはなし『銀の櫂』

 

長年、図書館や小学校などで、子どもたちにお話を語るストーリーテリングの活動をされている おはなし「銀の櫂(かい)」の皆さんが、大人を対象とした催しにも力を注いでみえると伺い、毎年、四日市市立図書館で開催されている『おとなのためのストーリーテリング』を取材させていただきました。

ストーリーテリングのはじまりはじまり!

 会場の照明が少し暗くなりました。そして、脇に置かれたテーブルランプに、明かりが灯されると、『おとなのためのストーリーテリング』の始まりです。まず、最初に登場したのは、会の代表を務められる植原さんです。「貧しい若者と結婚した嫁様が、若者のために自分の似顔絵を描いたが、それが殿様の手にわたり…」絵姿女房という民話の一つ『絵に描いた嫁さま』を語り始めました。植原さんの手に、本はありません。言葉の抑揚と表情だけで語られる物語。子どもの頃に、枕元で祖父母や父母が語ってくれたあの昔話の雰囲気です。およそ一時間のプログラムで、日本の昔話の他に、中国の昔話、イランの昔話、ジプシーの昔話の7つの物語が、4人の会員の温かい語り口で披露されました。

おはなしの楽しさを子どもたちに伝えたい!

 まだお話を語り終えた余韻が残っている「銀の櫂」の皆さんに、お話を伺いました。 絵本の読み聞かせとストーリーテリングの違いについて伺ったところ、「ストーリーテリングは、耳からの読書とも言われてます。絵などの目に見える物を使わずに、語り手の声に耳をすましていただき、お話を楽しんでいただくものです。語り手の声だけで物語を伝えることで、個々の聞き手が想像力を働かせ、自由にイメージを広げることができるわけです。おはなしを聞くことが、読書は楽しいものと知るきっかけになってほしい。そして、美しい言葉を子どもたちに残したいと思い、慎重に本を選んでいます。」とのお答えをいただきました。


子どものためのストーリーテリング

左上:植原さん、右上:加納さん、左下:西本さん、右下:平田さん

ストーリーテリングを始めたきっかけは?

 1988年に図書館主催の「ストーリーテリング講座」が開かれたことがきっかけで、図書館でのおはなし会が始まりました。他の会での活動を経て、2004年に「銀の櫂」を2人で結成し、現在4名で活動しています。依頼があれば、遠方まで出かけています。

ストーリーテリングの対象を大人まで広げた理由は?

 ひとりでも多くの子どもたちに、ストーリーテリングを楽しんでもらうには、図書館に子どもたちを連れてきてくれる大人の方にこそ、知ってもらわなければと思ったそうです。大人のかたにも、慌しい日常からちょっと離れ、くつろぎのひとときを過ごしていただけたらと思っています。 おはなし『銀の櫂』の名前の由来は、西條八十作『唄を忘れたカナリヤ』の歌詞「唄を忘れた金糸雀は 象牙の船に銀の櫂 月夜の海に浮べれば 忘れた唄をおもいだす」だそうです。皆さんの漕ぐ船のオール(櫂)で、子どもたち、大人たちを読書の海へ誘ってくださることでしょう。


『銀の櫂』の皆さん

問い合せ先

  おはなし『銀の櫂』
  代表 植原 悦子さん Tel.090-8072-1968

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