まなぼうや通信

 

歴史に想いを馳せて“采女城跡保存会の皆さん”

 

四日市市で7番目に指定された「采女城跡市民緑地」と、ここを維持管理されている「采女城跡保存会」の皆さんを訪ねました。市内市民緑地の中で歴史的遺構と組み合わされている箇所はここだけです。(市民緑地の指定日:平成23年9月1日 面積:15,500u)



采女城の配置と位置

  城跡は、南に内部川を臨む比高30〜50mの小高い丘陵地に城域200m×250mのほどの広さがあります。800年ほど前に築城され、450年ほど前に織田信長の侵略で落城したとされています郭を9つ持った平山城を形成しており、石垣はないものの山肌を掻き揚げた土塁や空堀などで構成されています。歴史的価値の高い遺構の位置づけになります。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
9つの郭とこれを区切る土塁や空堀で構成されている

 
 
 
内部川に面した道路側にある碑と案内文
 
 

 

中心部にある一の郭
歴史を語る案内表示がある

「采女城跡保存会」の発足と「市民緑地」の指定

  半世紀以上前(昭和20年代頃)まで、地元の人たちの薪燃料や腐葉土、松茸やキノコ採取などの里山として利用されてきました。 しかし、昭和30年代以降の生活様式の変化に伴って、この里山は利用されなくなり、以後40年間ほど手入れも行き届かず、枯れる樹木や地表にはネザサが繁茂し、人を寄せ付けない状況になってしまいました。 こんな中「戦国時代の城砦の構造をよく残した地域の貴重な遺産を整備して後世に引き継ぐ必要がある」と、準備段階を経て平成15年6月に「采女城跡保存会」が設立されました。 そして、保存会メンバーの皆さんによる、遺構の保全・下草刈り・樹木の間伐、遊歩道などの整備を経て、平成23年9月、自然に親しみ憩える“市民緑地”として四日市市から指定を受けました。

保存会の活動

  (1)メンバー:70名ほどの方が活動されています。

  (2)月例行事:第2土曜日に区域内の清掃、樹木 の育成管理、通路の安全パトロールなど
が実施され、四日市中央ライオンズクラブとの連携もあります。

  (3)諸活動:
     ・小中学校などの体験や歴史の授業での場所提供と講師派遣
     ・広報誌「采女城通信」発行
     ・調査研究誌「采女城跡の植物」(平成27年5月)の発行
     ・歴史講演会や史跡見学会
     ・地域子供会とのディキャンプ

 メンバーの皆さんは、この場所に込められた意味を尊重し、これからも継承されていきます。歴史や自然を愛し、人のつながりを愛したい方、ぜひ参加されてはいかがでしょうか。

左:昨年発刊された調査研究誌 中:秋に実施される地元自治会との「ディキャンプ」 右:今年6月市民緑地看板の前で 保存会メンバーの皆さん

問い合わせ先

 内部地区市民センター Tel.059-347-1224

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